当社は1999年の10月末に、広告制作プロダクションから独立して起業しました。
そしてデザインの仕事を請負いながら、自分たちで商品を開発して作って売ることを始めようと、ものづくりに携わる企業様と一緒に仕事をするようになりました。
はじめは失敗もありましたが、デザインを提供するだけではなく、設計など一緒に考えて協業していく流れを作って、その仕組みを提案させていただけるようになっていったことが、この活動のきっかけですね。

展示会で発表したり、交流会で皆さまにお見せするなどの方法で販路設計をやってきたのですが2020年のコロナ禍で、その流れが突然ストップしてしまいました。これをきっかけに伝え方の方法を見直さなくてはいけないことを強く実感しまして、現在ではSNSによる情報発信にも力を入れています。

まず気になったきっかけは、2023年のギフトショーで「町工場プロダクツさん」の合同出展ブースで同じ形状のハコベル什器がいくつも使われているのを見たことですね。
展示会に出展する場合、まずブースの出展料があって、什器などの装飾費、さらに滞在費や交通費などがかかってきます。出展料は合同出展というかたちであればそれなりに抑えられるのですが、什器は悩ましいことの1つで、毎回作って捨てるのはもったいないし、捨てずに持って帰るとなると大きいものなので、運賃もかかるし重たいし、とにかく取り回しが大変だと感じていました。

それにいくつかの展示会にまとめて出展する場合、会場によって必要な什器の数が増えたり減ったりすることもあるので、毎回適切な数を用意するのに苦労していました。
そんなことで悩んでいたときに、町工場プロダクツさんのブースで使われていたハコベルを見て、その特長、軽くてノックダウンできて、繰り返し使えるということを知って「あ、これ、めっちゃいいやん」と思って声をかけたのがきっかけですね。

軽いことが一番大きいですね。当社の大阪の倉庫は4階にあって、階段で運搬する必要があるのですが、ハコベルは外装箱に入れても重くないので、運搬がとても楽になりましたね。
加えて、いま使っているハコベル什器は外装箱に手提げハンドルが付いていて運びやすいし、契約しているカーゴ台車*1への収まりもちょうどいいから、その点も重宝しています。

また、ハコベルはできるだけ長く使えることを念頭に設計されているから、1回使っただけで捨てなくてもいいし、撤収のときにゴミが出ないのもいいですね。組み立ても一度慣れたら簡単に早くできるようになりましたし、できるだけ長く使っていこうと思っています。

いつか海外でも使ってみたいという思いもあるので、海外への発送まで引き受けてもらった場合の運賃などが分かるといいなと思います。