社員の安全意識向上をはかる「安全体験機」を自社開発
五十嵐製箱株式会社 小田原工場では2023年5月、機械稼働時に想定される事故を疑似体験することで、生産現場に潜む危険を予測・認識し、社員の安全意識の向上をはかる「安全体験機」を自社開発し、工場内での体験学習を開始しました。
本機で出来る4種類の疑似体験
「もしこれが、自分の手指だったら」と想像し、その怖さを感じてもらうための仕掛けです。
①ギア(平歯車)巻き込まれ
嚙み合うギア(平歯車)が、中心に向かって動く場所に巻き込まれる様子を、割りばしを入れ粉々になる様で体験。
②タイミングベルト巻き込まれ
タイミングベルト表面に付着した、インクの拭き取り作業を機械を稼働させながら行った結果、プーリーとベルトとの間に手指が巻き込まれる様を、割りばしの入った手袋を使い体験。
③コンベア挟まれ
搬送されてくる製品を集積するために製品下部に手を入れた時、出口側プーリ-とプレ-トとの隙間に手袋が挟まれる体験を割りばしの入った手袋を使用し体験。
④シリンダー挟まれ
設備停止中、安全だと思ってシリンダー部に入れた手がセンサーを遮光した結果、シリンダーに手を挟まれることを体験。シリンダーが動作スイッチ単独では動かず、センサー遮光条件が重なった時に動く状況と、コンプレッサーを停止しても圧力が残っているでは、シリンダーが動作する2つの状況を体験。コンプレッサーの圧力が完全にゼロにならないと安全ではない事を理解してもらう。
体験学習の実施
本機完成後、小田原工場では従業員に対して「安全体験機」による体験学習を実施しました。
今後も継続的に開催することで、生産現場の安全意識向上に努めてまいります。